数年前に福井県小浜市のある鳥浜貝塚博物館にある縄文時代の漆塗りを見て感動しました。
なんとか、縄文時代の漆に近い作品を作りたいと思い続け試作始めました。 |
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まず木地は私が知る人脈の中で日本でトップクラスと思う木地師の佐竹さんに木地づくりをお願いし、まず私がデザインした汁椀が仕上がってきました。欅の木地です。
家を建てる時、一番大事なのは基礎であり柱であり、見えにくい縁の下の仕事が大事であります。
漆器づくりも同じだと思っています。一番大事なのは木地であり、その次に下地の段階で、最終的には見えない部分が大事と考えます。 |
岩手県の二戸でとれた日本産の生漆をなんの溶剤を混ぜずに塗りました。
いい臭いが仕事場にたちこめ、気分よく仕事が出来ます。
乾いたら塗り、乾いたら塗りと3回全体を塗りましたが、 欅の木の導管が太いので、内側のみ下地を2回してから、また全体を生漆で数回、最後に素黒目漆で仕上げました。
内側は木目が見えない塗りで、外側は少し木目が見える感じに仕上がりました。 |
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弁柄(ベンガラ)漆塗りですが、朱色の漆の歴史を調べたところ、ベンガラの朱色が日本でも世界的にも一番歴史を持っているのです。
5000年前の漆器もベンガラ色の漆の使用が一番多いのです。
私は弁柄色の漆塗りをすることにしました。
木固め、下地は透き漆の椀と同じ工程で、最後の塗り2回を弁柄漆で塗り上げました。
古風な感じがして落ち着きがあり、いい感じに仕上がったと思います。います。
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最初から最後まで日本産のうるしで仕上げましたので、価格的にも高くなっていますが、私は気に入っていますし、自信もあります。
何年使えますかとよく問われますが、使い方でも寿命が違います、でも塗り直しができますので何年後でも当工房に修理依頼してください。また新品のような状態に仕上がります。
今後、透き漆の椀と弁柄の椀を自分が食べる毎日の味噌汁の椀に使用する予定です。
そして色の変化、使い具合を自分で毎日確かめたいと思います。
山岸厚夫 |