山岸厚夫さんの豪快な大鉢
今年の夏に、福井県の鯖江市にある民家を改装して、自分の作品のショールームにしてしまった山岸さんは、五代目の塗師。自らは「ゴツゴツ鉢」と呼んでいる荒挽きの大鉢のように、力強くて男性的な作品が魅力的です。荒挽きといっても、普通は木地に軽くカンナをかけたりするものですが、山岸さんの大鉢は削り出した木地そのものに漆を塗っているので実に素朴な肌ざわり。「漆とは楽しく作って、楽しく使うもの。欠けたり、ガサガサがいい。ホコリや刷毛むらがあっても気にならない」と言います。
そんな山岸さんでもこの大鉢を初めて発表した時はおっかなびっくり。こっそりと、手にとる人の反応をうかがっていたそうです。ところが、見た目に比べて大変軽い、この大鉢が女性の間で大好評。以来この荒挽き鉢が山岸さんの代表作とまでいえるようになりました。季節の果物を豪快に盛るのがこの大鉢にはぴったりの使い方のようです。

 
ごくごく親しい人しか招かないというショールーム兼アトリエの床も漆で塗ってしまった山岸さん。「ずっと昔からあった古い家」という子供のころに住んでいた家を改装した。
67、荒挽き盛鉢 直径35×高さ14cm - 10万円 限定10組
68、荒挽き取り皿 直径15cm - 五枚組三万円 限定10組
69、八寸盛鉢 直径24×高さ2cm - 12000円 限定100客
70、五寸盛椀 直径15×高さ9cm - 1万円 限定50客
71、三寸小鉢 直径9×高さ4cm - 3500円 限定100客
72、五寸皿 直径15cm - 五枚組二万円 限定20組
男性的な荒挽きの器と女性の曲線を意識して作ったという朱漆の中鉢、中皿。豪快な大鉢と繊細な椀には対極の魅力がある。
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